想定 令和8年度 地域別最低賃金
最低賃金引上げ × 設備投資 支援制度
令和8年度版 / 2026

上がり続ける最低賃金。
その原資を、設備投資で取り戻す。

社内で最も低い時給(事業場内最低賃金)を引き上げ、あわせて生産性向上の設備投資を行った中小企業に、その費用の一部を国が助成する制度です。令和8年度は要件が大きく見直され、対象となる事業場が実質的に大きく広がりました。本ページは、令和8年度の地域別最低賃金を「現行+50円」と仮置きして診断・試算できます(上部のバーで調整可)。

600万円
助成上限額(最大)
4/5
助成率(最大・1,050円未満)
+66
最低賃金 全国平均 引上げ額(前年度)
9/1〜
募集開始(短期集中)
令和7年度 → 令和8年度

主な改正点のまとめ

前年度(令和7年度)からの変更点を整理しました。コース・対象範囲・対象労働者など、申請の前提が大きく変わっています。特に「対象の拡大」と「対象労働者の厳格化」は、該当判断に直結します。

01
賃上げコースの再編影響大
改正前4コース制(30 / 45 / 60 / 90円)。最低30円の引上げから申請できた。
改正後3コース制(50 / 70 / 90円)に集約。最低でも50円以上の引上げが必須に。
02
対象事業場の拡大(差額50円要件の撤廃)対象拡大
改正前事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内の事業場に限定。
改正後事業場内最低賃金 < 改定後の地域別最低賃金であれば対象。実質的にほぼすべての事業場に拡大。
03
対象労働者の要件を厳格化要注意
改正前雇用保険の加入は不問。雇入れ6か月以上の労働者が対象とされていた。
改正後週20時間以上の雇用保険被保険者かつ雇入れ6か月以上に限定。短時間パートのみの引上げでは要件を満たせない。
04
助成率の判定基準を引上げ影響中
改正前引上げ前の事業場内最低賃金が1,000円未満か以上かで判定。
改正後基準が1,050円に。1,050円未満=4/5、1,050円以上=3/4
05
賃上げのタイミング(事前賃上げは対象外)要注意
改正前運用上あいまいな部分があった。
改正後賃上げは必ず交付申請後に実施。申請前に賃上げ・就業規則改定をすると対象外
06
申請期間の短期集中化影響中
改正前比較的長い募集期間があった。
改正後2026年9月1日 募集開始。期限は地域別最賃の発効日前日か11月末の早い方。短期決戦に。
07
対象経費の見直し影響中
改正前定員7人以上または車両本体価格200万円以下の乗用車が対象だった。
改正後これらの一般乗用車は対象外に(8ナンバー特殊用途自動車は対象)。PC等は特例事業者のみ。
令和8年度の最低賃金額は未公表です(例年8月下旬頃に答申)。そのため本ページは、上部バーの設定(初期値=現行+50円)を「想定 令和8年度 地域別最低賃金」として診断・試算します。実額が公表されたら、上部バーの引上げ額をその値に変更してご利用ください。
Overview

助成金の概要

「賃上げ」と「設備投資」の2つをセットで実施することが条件です。受給額は、設備投資の費用に助成率をかけた額と、コース・人数で決まる上限額の、いずれか低い方になります。

対象者
中小企業・小規模事業者
資本金または常時使用する労働者数のいずれかが要件内。例:一般産業=300人以下、卸売・サービス=100人以下、小売=50人以下。
助成率
4/5
1,050円未満
3/4
1,050円以上
引上げ前の事業場内最低賃金で判定します。
対象経費の下限
10万円〜
設備投資等の費用(税抜)が10万円以上であることが必要。複数の合算も可。
賃上げコース(最大上限額)
130万50円
300万70円
600万90円
引上げ額のコースと、賃上げ対象人数で上限が決まります(金額は各コースの最大例=10人以上区分。人数区分・特例で変動)。
対象労働者
雇用保険
被保険者
週20時間以上・雇用保険加入・雇入れ6か月以上。みなし大企業は対象外。
申請の流れ

手順は厳守。順番を間違えると対象外

この制度の最大の注意点は順序です。「賃上げ」は申請後、「設備の発注・支払」は交付決定後。先に動いてしまうと助成を受けられません。

1
計画の作成
賃上げ・設備投資・生産性向上の計画をまとめる
2
交付申請
労働局へ申請。ここが起点
3
賃上げ実施
申請後〜最賃発効日前日までに実施
4
交付決定
労働局の審査・決定を待つ
5
発注・支払
決定後に設備を発注・納品・支払
6
実績報告
完了後、報告書を提出
7
受給
額の確定後に助成金を受給

令和8年度のスケジュール

募集開始は2026年9月1日。申請期限は、申請事業場に適用される地域別最低賃金の発効日の前日か、2026年11月末のいずれか早い方です。事業完了期限は令和9年1月31日(延長で3月31日)。予算は21億円で、最低賃金改定(10月)に合わせた1〜2か月の短期決戦になる見込みです。

Diagnostic & Simulation

診断・受給額シミュレーション

上部バーの都道府県と「想定引上げ額(初期値+50円)」をもとに判定します。①簡易診断で該当可能性を確認 → ②対象者判定で人数を算定 → ③シミュレーションで受給額を試算、の順がおすすめです。

Self Check

かんたん5問 簡易診断

令和8年度の要件にもとづいて該当の可能性を判定します。賃金水準は上部バーの想定額(現行+設定額)と比較します。あくまで目安で、最終的な可否は都道府県労働局が判断します。

業務改善助成金 該当可能性チェック

令和8年度の要件版/所要1分

Q1
御社は中小企業・小規模事業者ですか?
資本金または労働者数のいずれかが要件内であれば該当(例:一般産業=300人以下、卸売・サービス=100人以下、小売=50人以下)。親会社が大企業の「みなし大企業」は対象外。
Q2
社内で最も低い時給(事業場内最低賃金)はいくらですか?
上部バーの都道府県の「想定 令和8年度 最低賃金」を下回る見込みなら対象になり得ます。
想定 令和8年度 最低賃金:
Q3
次の条件をすべて満たす労働者が1人以上いますか?
①週の所定労働時間が20時間以上 ②雇用保険に加入 ③雇入れから6か月以上。この3つを満たす人だけが賃上げ対象としてカウントできます。
Q4
50円以上の賃上げと、設備投資(税抜10万円以上)を予定していますか?
機械・POS・勤怠/予約システム・コンサル導入・人材育成などが対象経費。賃上げと設備投資はセットが条件です。
Q5
賃上げや設備の発注は「これから(申請後)」ですか?
この制度は順序が絶対です。申請より前に賃上げ・発注・支払を済ませると対象外になります。
Grant Simulation

受給額シミュレーション

引上げ前の事業場内最低賃金・コース・人数・設備投資額(税抜)を入力すると、受給見込額を試算します。対象事業場の判定は上部バーの想定額と比較します。

Target Workers

賃上げ対象者の判定

従業員の時給と要件(雇用保険・勤続6か月)を入力すると、事業場内最低賃金・引上げ後の額・助成算定人数を自動計算します。対象事業場の判定は上部バーの想定額で行います。

氏名・記号時給(円)雇用保険勤続6か月判定
※「雇用保険」=週20時間以上の雇用保険被保険者。両方にチェックが入った方のみ助成算定人数にカウントされます。
Maximum Grant Table

助成上限額の一覧表(令和8年度)

引上げコースと引上げる労働者数で上限額が決まります。下のスイッチで事業場規模を切り替えてください。

引上げる労働者数50円コース70円コース90円コース
※「10人以上」区分の上限額(最大600万円)は、特例事業者に該当し、かつ引上げ労働者が10人以上の場合に適用されます。一般の事業者は「8人以上」までが上限の目安です。
単位:万円最大上限:600万円(1事業主あたり・年間)助成率:4/5 または 3/4
Eligible Costs

助成の対象になる経費・ならない経費

「生産性の向上・労働能率の増進に資するか」が判断基準です。単なる買い替えや職場環境の快適化、汎用品は対象外です。

対象になる経費の例
対象にならない経費の例
特例事業者(物価高騰等要件)の拡充
助成対象経費一般事業者特例事業者
(物価高騰等要件)
生産性向上に資する設備投資等
PC・スマホ・タブレット等の端末と周辺機器の新規導入
8ナンバーの特殊用途自動車(福祉車両等)
定員7人以上/車両本体価格200万円以下の一般車両
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令和8年度の変更点:一般車両は助成対象外になりました(8ナンバーの特殊用途自動車は引き続き対象)。特例事業者の物価高騰等要件は、申請前直近6か月間平均の利益率が前年同期比3%ポイント以上低下していることが指標です。
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下限額:助成対象経費の合計は税抜10万円以上が必要です。1点が10万円未満でも、複数を合算して10万円以上であれば対象になります。
特例事業者の要件(いずれかに該当)
A
賃金要件申請事業場の事業場内最低賃金が1,050円未満である事業者
B
物価高騰等要件原材料費高騰等の外的要因で、申請前直近6か月間平均の利益率が前年同期比3%ポイント以上低下している事業者
※ 上限額の拡充(10人以上区分)と対象経費の拡充(PC等)で適用される要件が異なります。詳細は厚生労働省の交付要綱でご確認ください。
Regional Minimum Wage

都道府県別 地域別最低賃金

左が令和7年度の確定額(2025年10月〜順次発効)、右が上部バーの設定(現行+想定額)で計算した令和8年度の想定額です。

高い順都道府県令和7年度想定令和8年度
(+50円)
発効日(R7)
出典:厚生労働省「令和7年度 地域別最低賃金の全国一覧」。全国加重平均 1,121円(前年比+66円)。右列は想定値(実額は令和8年度の答申で確定)。
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令和8年度の申請にあたって:対象事業場は「事業場内最低賃金が令和8年度地域別最低賃金未満」です。令和8年度の改定額は例年8月下旬に答申・10月以降に発効します。確定後は上部バーの引上げ額を実額に変更してご確認ください。