「なぜあの会社は儲かるのか」を、決算の数字と歴史の両面から1枚の図に落とし込んだシリーズです。創業から現在までの経営フロー、誰が何に対してお金を払っているか、フロー収益とストック収益の比率を、企業ごとに同じ型式で整理しています。
まずは総論から読むと、個社編がつながって見えます。
はじめに読む
100円売って、いくら残るか — 25社のビジネスモデルと利益率の構造
ランキング・儲けの5類型・労務の視点まで通してまとめた解説記事です。
※本ギャラリーは、公開情報にもとづく一般的な経営分析・情報提供を目的としたものです。特定企業の評価・推奨・批判を意図するものではなく、投資判断や個別の経営助言を目的とするものでもありません。記載の数値は各社の直近通期決算に基づく概算であり、集計基準・対象期間は各社で異なります。最新の情報は各社の開示資料をご確認ください。
SECTION 01
総論・横断編
まず全体像から。25社を同じ土俵に並べ、儲け方の型に分類します。
SECTION 02
手数料・ライセンス型 — 場と権利を貸して稼ぐ
自分では作らず・運ばず、他者の経済活動から手数料を得る型。限界費用が小さく、利益率の頂点に立ちます。
SECTION 03
ブランド・体験プレミアム型 — 値決めの力で稼ぐ
体験と信頼に上乗せ価格を払ってもらう型。値決めの力の源泉は、人への投資にあります。
SECTION 04
規模×オペレーション型 — 仕組みの精度で稼ぐ
薄い粗利を大量に・高速に回す型。1件あたりの利幅は小さくても、仕組みの精度がそのまま利益率になります。
ワークマン約19%
値引きもノルマも残業もしない。「しない経営」で小売としては異例の利益率。
ユニクロ(FR)約16%
流行を追わないほど儲かる。SPAで中間マージンを消した垂直統合の構造。
ニトリ約14%
家具屋の正体は、物流を飲み込んだ製造業。「製造物流IT小売業」の全図。
Amazon約11%
顔は薄利の通販、稼ぎはクラウド。営業利益の約6割はAWSが生む。
トヨタ約10%
在庫を持たない生産方式で、薄利の量産車から世界最大級の利益額を積む。
大和ハウス約8%
看板はハウスメーカー、稼ぎは物流倉庫と家賃。建築請負からストックへ。
ドン・キホーテ約7%
本部が決めない小売。権限を現場に投げた「個店主義」で連続増収を続ける。
サイゼリヤ約7%
看板は300円ドリア、利益はアジア事業。厨房に包丁を置かない製造直販業。
大東建託約7%
看板は建築、稼ぎは管理120万戸のストック。「建てて終わり」を毎月に変えた。
佐川急便(SGHD)約6%
BtoB特化と採算の選別。「何を運ばないか」で利益率が決まる物流経営。
鳥貴族約6%
全品均一は安売りではなくコスト圧縮装置。価格を1つに絞る経営の合理性。
ヤマト運輸約2〜3%
宅配便の値段は、実はドライバーの労働の値段。密度の経済と労働集約の構造。
SECTION 05
公定価格型 — 単価を国が決める
介護報酬・調剤報酬・派遣法制など、売る価格を実質的に制度が決める型。値上げという選択肢がなく、制度運用力と人材の確保・定着が利益率を左右します。社労士が最も価値を出せる領域です。
SECTION 06
特集
1社の歴史を、人の相関から読み解いた番外編です。